東京下町のお祭りを紹介する企画の第2週目は、いよいよ佳境に入った浅草神社の三社祭です。
三社祭は700年の歴史を持つと言われる古くから伝わる祭りです。
都内最古のお寺として知られる浅草寺(628年建立)の境内に建立された浅草神社には、浅草寺建立に貢献した三大偉人の檜前浜成・竹成(ひのくまのはまなり・たけなり)兄弟と土師中知(はじのまつちのみこと)が祭られています。
神社が祀る3人の神様が年に一度だけ 浅草寺の本堂で観音様と一晩を過ごした後に、 お神輿に乗って街の様子をご覧になる――という言い伝えから、三社祭が生まれたと言われています。
左上:本社神輿3基、右上:浅草象潟町会の太鼓、左下:連合渡御中の浅草象三町会の神輿、右下:馬道通り横断前に並ぶ4基の神輿(手前は浅草馬三町会の神輿)
3日目の5月18日は、町中をお神輿が練り歩く各町連合渡御が行われました。
正午に浅草寺境内裏に集まった浅草氏子44ヶ町の町内神輿約100基が、次々に発進して町内への繰り出しました。
神輿を荒々しく揺らして進む魂振りは、三社祭の見どころの1つです。
左上・右下:浅草寺本堂前を練り歩く神輿、右上:浅草寺本堂前のにぎわい、左下:浅草神社にて浅草馬一町会神輿、中下:五重塔と神輿
いよいよ明日19日は最終日。一之宮、二之宮、三之宮の3基の本社神輿が早朝に宮出しされ、以下の順路で町内を渡御します。
一之宮(東部 十二ヶ町)浅草馬一、花川戸一、花川戸二、猿若、聖天、田聖睦、浅草馬三、浅草馬二、浅草象一、浅草象潟、浅草象三、浅五会
二之宮(西部 十六ヶ町)浅草二、芝崎東、芝崎中、西浅三北、浅草清三、浅草町二、浅草町一、堤、千草、浅草中、浅草千和、千二西、千二光月、千一南、浅三東
三之宮(南部 十六ヶ町)仲見世、雷門東部、雷門中部、雷門西部、雷門田原、寿四、駒形、寿三東、寿一、寿二、西浅草一、浅一三栄、浅草公園、浅草西、浅草中央。浅草東
左:本社神輿(一之宮)、中:本社神輿(二之宮)、右本社神輿(三之宮)
動画1:連合渡御中の浅草象三町会の神輿
動画2:馬道通り横断前に並ぶ4基の神輿
動画3:浅草神社境内に進む馬一町会の神輿
動画4:浅草寺本堂前を進む神輿
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