2024年4月25日からNetflixで配信中の実写版シティハンター、週間グローバルTOP10(非英語映画)ランキング(4月22日~28日調査)で世界1位を獲得しました。
シティハンターは1985年に北条司氏が手掛けた人気漫画になります。過去の実写版としては香港、韓国、フランスで実写版が公開されおり、日本での実写版は今回が初めてとなります。
この作品は東京の新宿を舞台に主人公、冴羽獠が裏社会の問題を明晰な頭脳と強靭な身体能力で次々と解決していくストーリーになります。特にガンアクションのシーンは見ものです。物語はシリアスな部分とコメディな部分が絶妙にミックスされており、視聴者を飽きさせないスタイルとなっています。
女性好きな冴羽獠が作品でたびたび言葉にする「もっこり」はシティハンターファンにとっては有名なフレーズのひとつになります。
作品の高い評価は日本人として、また、シティハンターファンとして嬉しい出来事ですが、作品を離れて国内経済の角度から少し考えてみたいと思います。
日本の映画作品は主に制作委員会と呼ばれる方式で複数の企業から出資から資金調達をして制作資金に充てる方式が採用されています。単独企業で出資することとなると映画がヒットしなかった場合、大きな負債を抱えるという問題からリスクを分散させる目的で同方式が採用されています。この方式は日本独自とも言われています。
現状、国内経済の低迷が続くなか、映画館へ足を運ぶ観客が減っており、年々、映画館が閉鎖されています。
Netflixの登場によって映画制作資金はNetflixが全額負担する方式となったことにより、国内制作会社にとっては作品作りのしやすい環境となりました。そのため、国内作品ながらもより演出効果を高めることが可能となり、魅力的な作品になったという見方もできるでしょう。